塩って ホントにNaCl?
塩って ホントにNaCl?
『塩って 何?』
『そりゃ NaClでしょ』
これって 本当に正解ですか?
ある意味 正解で・・・
ある意味 違うんです
■ 1905年 明治時代
塩を専売制にしたのは、日露戦争の戦費調達の為です。
戦後もこの制度は続き・・・
■ 1949年 昭和24年
昭和24年に日本専売公社が設立されて、精製塩化ナトリウムが「塩」の名で国民に浸透していきます。
■ 1971年 昭和46年
昭和46年、政府は海の汚染や低コストを理由に、塩田を廃止して、元々砂漠地帯の海水淡水化や工業用の塩を作るための技術だった「イオン交換膜透析法」を全面導入。塩業近代化措置法を発令しての国策です。これにより純度99%を超える塩化ナトリウムが「食塩」として定着することになります。
■ 大昔・・・
世界中で『塩』の事を記述してる書物はあります。
ヨーロッパやアメリカには昔から「塩」が岩塩という形で存在して いました。それを「塩」と呼び使ってきたのです。「はじめから塩があったのです。
外国に比べて日本では古代から岩塩は手に入 らなかったので、どうしたかと言うと?
古代人は海から塩を作ったのです。3千年前の縄文人 の遺跡から塩を作った壷やカメが出土しています。日本人は日本人に適した 天然の塩をつくり続けてきたのです。
海そっくりそのまんま塩にできる工夫を続けてきたのです。
ですが・・・
海水には約60~90種ものミネラルがありますが、この「イオン交換膜透析法」製法では完全に排除されてしまいます。
■ 1997年
どうにか塩専売法が廃止されたのが1997年。現在は製造販売輸入が自由化されてます。デパートなどには数百種もの塩が並んでますが、自然塩といっても複雑多岐でして、やっかいな事に本物の自然塩と呼べる物は多くはありません。そして変わらず高純度の精製塩が出回っています。
たとえそれを避けられたとしても、外食店が自然塩を使ってるのはまだまだ稀だし、日常食べる加工食品は、コストの面から工場で精製塩を使っているのは明らかです。
■ ですから?
お題目の 塩って、ホントにNaCl?
昔の人の言っている『塩』は大体が、岩塩 / 海塩(天日塩など) / 湖塩 / 温泉塩 等の事を指します。これは、純度99%以上のNaClではありません。
ミネラル含有している 『塩』です。
これに対して、海水をいったん濃縮した後に煮詰める。イオン交換膜製塩法・揚浜式製塩法・瞬間結晶なども 精製塩 工業用塩 で、成分を抽出している純度99%の『塩』です。
なので
塩って、ホントにNaCl?
ある意味 正解で・・・
ある意味 違うんです
■ 貴方が『食べ物』って考えた時に・・・
成分を抽出している『塩』
天然素材から丸ごと作る『塩』
って、同じに思えますか?どちらを『口』に入れたいでしょう?
1905年から92年間続いた塩専売法が1997年に廃止され、新たに塩事業法が施行され、塩の製造、販売、輸入(2002年より)が自由にでき るようになりました。世界各国から様々な塩が輸入されるようになり、塩製造者も増え、日本各地で様々な方法で塩づくりが行なわれています。
僕らは 今 『食べる事は、明日を生きること』をテーマに、未来の子供たちの為に『大人の食育』としてミーティンを開催しています。
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